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2019年3月にたくさんの中学校に講演に行ったよ。

中学3年生からの感想ね。



〇私は本当に「変態用語」と言われる言葉を耳にしたくありません。

でもクラスで‘普通’に言葉にする人がいるのでたえられません。

慣れるか、聞き流すしかありませんか?



これまでよく耐えてきたね。

実は、同級生男子からこんな感想があったよ



〇僕は今日までセックスやコンドームなどは下ネタで

おもしろいものとしか考えていませんでした。



後は、同級生の女子からもこんな感想が。


〇自分が知らない、避妊の方法や、対処を知ることができたし、

男子の方も責任や危険を知ってもらったと思うので、

少し安心というか、不安はなくなりました。

友達との間でも、結婚するまでやらない、というような

会話をしたりするようになり、

自分だけが思っていることではないと感じ、

より相談しやすい環境になりました。




やっぱり、同級生と一緒に、講演会で話題を共有できることって

すごく大切で、素敵なことなんだなって感じさせてもらいました。

きっと一人一人感じたことも違うから、

違う、ってことを共有できるのも、素晴らしいよね!




もうすぐ高校生になりますね。

高校でも、同級生とそんな話ができる関係性を作りたい。。。


そんなときは、ぜひ、学校の先生に

高橋先生を呼んで!ってリクエストしてね。

産婦人科を回ってきた医学生さんで、「クラミジアかかったんですよ」と告白してくれる子がいました。「あなた、中学生、高校生に伝えたいこと、あるんじゃない?と聴くと、「あります」と。
昨日から新しく講演に組み込ませていただきました。


「医学生からの手紙 高校生の皆さんへ」

わたしがみなさんに、一番伝えたいこと、それは「性病は誰でもかかるもの」ということです。くしゃみや咳で風邪がうつることと同じで、性病も簡単にうつるのです。そして、それは他人事では決してなく、自分にも起こり得ることであります。

わたしも中学高校で性教育を受けました。保健体育の授業の一貫として、性病のテストまでありました。梅毒、淋菌、尖圭コンジローマ、クラミジア、トリコモナス、肝炎、HIV、毛じらみ、ヘルペスその他など名前もおぼえさせられました。みなさんと同じように一般的な知識はあったと思っています。でも知識があるだけでは意味がないのです。わたしは身を持って経験しています。

大学3年生、性病についての講義を受けた時、初めて性病というものに向き合いました。3年生になって医学の勉強がどんどんおもしろくなってきた時期でした。おもしろさを感じると、勉強に対して積極的になります。婦人科の領域もだいぶ勉強して知識が増えました。しかし勉強すれば勉強するほど、だんだん怖くなってきたのです。「自分はもしかしたら性病にかかっているのではないか、いや、絶対感染してしまっている」と。そしておもいきって婦人科に行ってみました。結果はクラミジア陽性でした。

それからしばらく、ショックで泣きたい気持ちが離れませんでした。なんであのとき「コンドームをつけて」と言えなかったのか。産んでくれた両親に申し訳ない。経験人数の多いあの子はかかってないのに、なんで自分が。今の彼氏にうつしてしまっていたらどうしよう。パートナーが変わるごとに性病検査すればよかった。性病が原因で将来こどもを産めなくならないか……。クラミジアにかかっているということは、HIV,AIDSにもかかっているんじゃないか。たくさんの思いが頭の中をめぐりました。

治療はきちんとして、再度検査をしたら陰性になっていました。

なぜ知識があった医学生のわたしが、性病にかかってしまったかというと、それは性病が身近なものだという認識が全くなかったからです。医学生どころか医師でも性病感染者がいるとききました。このことからも、いかに知識があっても認識しなくては、予防してなくては意味がない、ということがお分かりいただけるかと思います。みなさんも性病なんて自分には関係ないだろう、自分がかかるなんてありえない、などと思っていませんか。

わたしは性病をかるく考えていたことに、とても後悔しています。絶対にみなさんに同じ思いをしてほしくないと、心から思います。今みなさんに言えることは、性病はうつるものということです。誰でもうつります。他人事ではありません。このことをどうか忘れずに、心にとめておいてください。

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