2018年02月

講演会後の感想・質問ありがとう。
男の子からの質問ね。
ムキムキ体操 教えて。

コンドームの達人でもある岩室紳也先生のホームページに行くと、
包茎のこともたくさん載ってる。

是非ご一読を。

http://iwamuro.jp/archives/category/sexiroiro/houkei

大切なことは
‘鐱椰佑錬沓亜腺坑亜鵑仮性包茎
△爐い得?辰討泙震瓩垢できれば問題はなし
赤くなる・痛くなるを繰り返すときは「泌尿器科」で相談!

美容外科の広告にまどわされるなよ!

中学3年生からの、講演会終了後の感想文に寄せられた質問です。


なんで男が女をさわったらちかんなのに
女が男をさわったら「よかったね」ですまされるのですか?


質問ありがとう。
えっ、そんなことがあったの?
それは嫌な目にあったね。

君は被害者だったのに、逆に「さわられて良かった」扱いをされてしまったんだね。
かわいそうに。

実は見逃されがちなんだけど、
男性も性に関する被害者になることあるんだよ。

110年ぶりに刑法という法律が改正されたんだけど
これまでは被害者は女性に限定されていたんだ。
今は、男性も被害者になりうる、という事がきちんと表現されているよ。
だから、君にそんなことを言ってきた人は、
きっと、男子も被害者になりうる、ってこと、知らなかったんだね。

他にも
「一番印象に残った言葉は何でしたか?」
という質問に
「プライベートゾーン。よくさわられるから」
と書いた男子がいたんだよ。

プライベートゾーンは唇と、水着で隠れるところ。
男子にとっても、胸もプライベートゾーンだよ。

プライベートゾーンは
知っている人でも、知らない人でも、
「みせて、さわらせて」って言ってきて、
それが嫌だな、ってあなたが感じたなら
「いやだ!!!」って言っていい場所。
「いやだ!!!」って言わなきゃいけない場所。
そして、自分だけで解決できないこともあるから
困った時は周りの大人に相談すること

ってお話したよね。
つまり、お友達にだって
あなたの許可なく、勝手にさわられるべき場所じゃないんだよね。

さわってくる人って、今回一緒にお話を聴いた同級生かな?
その人も、あなたが嫌だと思ってる、ってこと、
気が付いてくれたらいいね。

講演会の後、中学3年生から寄せられた質問に答えていくよ。

もしよろしければ産科をめざした理由やきっかけがあれば教えてください。
という質問です。


実は私は「性教育をやりたくて、産婦人科に進んだ」という、
変わった産婦人科医です。

普通はお産を見て感動して、とか、
家族が婦人科系の病気で亡くなったから、とか、
実家が産婦人科だからという理由で
産婦人科に進もうと思う人が多いかな。
まあそこは、人それぞれだわ。

じゃあ、私は何で性教育をやりたくなったか。

大学6年生の時、友人が、女子少年院に入所中の中高生とお話をする、
大学生のお姉さんのボランティア活動をしたんだって。
その時、「性感染症、やばいよ」っておしえてくれたの。

私は大学5年生の時に病院実習で産婦人科を回っているときに
不妊症の治療で体外受精を受けている人に出会ったのね。

もちろん、不妊症の原因はたくさんあって、
その人が性感染症のせいで不妊症になったのかどうかはわからないんでけど。

将来、女性が赤ちゃんを欲しいって思ったその時に、若いころにかかったクラミジアなんかが原因で
不妊症になっちゃうという事を知って。
コンドームなしの無防備な性行為で
性感染症がどんどん広がっているという事を

知らずに「早くエッチしてみたい」と言っている人たちに、お知らせしなくっちゃ!!
それが私が性教育を自分の一生の仕事にしようと思ったきっかけです。

あまりお役に立たなかったかな

もう一つ「医学部をめざすための勉強法があれば教えてください」って。


私が大学受験のための浪人時代にわかったことががあるよ。
まず、数学は暗記科目だという事。

数学は得意科目かな?

もう一つは、どんなお医者さんになりたいか、
誰の役に立ちたいのか、を常に思い描くことだよね。

とはいえ、私は大学に入る前と後では、
どんなお医者さんになりたいか、全く違っちゃったタイプ(笑)ね。

実は私は医学部に入る前には、小児科のお医者さんになりたかったの。
でも、7歳でいとこが脳腫瘍でなくなるという経験をし、
若い人が無くなるという事のつらさを感じちゃったのね。
それが大学1年生の時。小児科以外にしよう、と思った。
それ以来、何科のお医者さんになりたいか、実は見えなくなってたんだ。

まあそれは置いておいて、
「お医者さんになりたいんだ」という気持ちを持ち続ける事が一番だよ。
「見ない夢は叶わない」という言葉をお贈りするよ。

がんばって!!!

2月3月は性教育講演会シーズンです。
2月は20件、3月は15件の講演会があります。

講演したら感想文がたくさん送られてくるんだけど
感想文の中に、質問も寄せられるんだよね。

少しづつ、質問に答えていきますね。

本日のご質問は 

「男の子は女の子を大切に。女の子は自分を大切に。
ひとりひとりが自分自身を大切に。」って先生は言うけど
男子は、誰にも大切にされないの?

というご質問です。

同じフレーズを聞いて、「全くその通りだと思った」という感想も多いんだけど
時々、ひっかかる、っていう人もいるんだね。
男子からの苦情(笑)のことが多めかな。

そんな中、今回は女子からの指摘でしたので
回答していきたいと思います。

そもそも、講演の中でお話していること
「自分を大切にしてね」

男子も、女子も、自分を大切にしてほしいことに違いはないんだけど、
女の子って、大好きな彼に言われると、
自分は我慢してなんでも受け入れちゃう、ってこと
ありがちなんだよね
しかし望まない妊娠を引き受けるのは女子だけ、という現実。

そこで、男子も女子も自分を大切に思って欲しいけれど
男子は、自分のことを大切、って思うのとまったく同じ重さで
女の子のことを大切に思って欲しいな、って

そういう意味です。

伝わってくれると嬉しいな。

↑このページのトップヘ