中学生・高校生にアンケートしたところ、23才から25才頃に、妊娠したいな~、という子が多かったんだ。

つまり、今すぐには、妊娠したら困るけど、いつかは妊娠する日も来るのかな。。。って思ってるんだね。

では、妊娠したいとき、どうすればいいか、教えてあげるね。


。。。「知ってるよ~」って?


じゃあ、妊娠したくないとき、どうすればいいか、知っている?

まさか、「コンドーム」なんて答えじゃないでしょうね。

はっきり言います。コンドームは、完全な避妊法ではありません。
過激なことを言えば、ピルだって、リングだって、完全といえる避妊法はありません。

唯一、完璧な避妊方法があります。
わかるヒトは答えてね。
な~んだ?

妊娠したかな?と思ったとき。

待ち望んでいて、やっと「できた!」っていう場合や、
「妊娠していたらどうしよう。。。」という場合があるでしょうけれど。

どちらにせよ、
思い当たること(エッチした)があって、次の生理が遅れたときは、自分で妊娠しているかどうか調べる方法があります。

1.友達に聞いてみる「ねえ、生理が遅れてるんだけどさ。。。」
2.先輩に相談する「生理が遅れているんですけど。。。」
3.おしっこをする

さあ、どれでしょう?

友達や先輩は、一緒に悩んだり、相談に乗ってくれるかもしれませんが、
妊娠しているのかどうかは、結論を出してくれませんよ。
だから、1と2はバツ。

で、正解は、3になります。

薬局やドラッグストアで、妊娠反応検査薬、というのを探して。
1000円くらいで買えるよ。

そして、自分の尿を、紙コップなどにとります。
妊娠反応検査薬を、おしっこに3秒つけると、
1分後には、結果がわかるのです。

「妊娠していたらどうしよう。。。」という、悩み=ストレスが、生理を遅らせているだけなのかもしれません。
自分で検査してみて、ホッとしたら、急に生理が始まった、なんていう人もいます。

そして、妊娠反応検査薬で、「妊娠」という結果が出たら、まずはすぐに産婦人科を受診してください。子宮の中に赤ちゃんがいるかどうかを調べます。

子宮の中に赤ちゃんが見えない場合、何か異常なことが起こっているかもしれません。
一番大変なことは、子宮外妊娠と言う、命に関わる病気がおこっているかもしれません。
一刻を争って、緊急手術しないといけないかもしれません。

病院に行けば、ちゃんと子宮の中にいるかどうかを確認してもらえます。

そして、産むか、産まないかは、それから悩もう。
じっくり考えるのは、それからでも遅くないよ。なんてったって、ひとつの命が芽生えたんだからね。

とにかく、妊娠したら、妊娠を疑ったら、すぐに産婦人科に行きましょう。

17歳の女の子がいました。
彼女は、体育の時間に、「お前、そのお腹おかしいから、病院に行って来い」と言われ、産婦人科を受診しました。
もう妊娠10ヶ月に入っていました。

その2週間後、彼女は赤ちゃんを産みました。

でも、彼女は、お母さんになる心の準備ができていませんでした。
彼女のご両親もまた、孫を迎え入れる、心の準備ができていませんでした。

生まれた赤ちゃんは、乳児院というところに引き取られることになりました。
生まれたての赤ちゃんは、小さな指で、必死にしがみついてきます。
よく見えない目で、必死におっぱいを探します。
そんな赤ちゃんに触れてしまったら、お別れするのが辛くなってしまうかもしれない。
こんな理由で、彼女は、自分で産んだ赤ちゃんに、一度も面会を許されませんでした。

妊娠してから、赤ちゃんが生まれるまでに、10ヶ月という時間があります。
彼女がもし、妊娠の早いうちに、妊娠に気がついていたら。。。
生まれるまでの時間で、お母さんになる心構えができたかもしれません。

彼女のご両親もまた、かわいい孫を受け入れることができたかもしれません。

そして、残念なことだけれども、『産まない』という選択も、ありえたのかもしれません。

産む、産まないを選ぶことができるのは、妊娠の21週までです。
22週(妊娠6ヶ月)を過ぎると、希望しなくても、「産む」しかなくなります。

(でも、子供を授かりたいな、と思って一生懸命治療しているけれど、なかなか妊娠できない、
そんなカップルが、赤ちゃんを養子にもらってくれるシステムがあるから、
そんなときも、どうぞ慌てず、無事に産んで、育ててくれる方へ届けてあげてください。)

それでもどうしても、「産まない」ということを選択せざるを得ないことも、人生にはあるかもしれないよね。

妊娠4ヶ月(妊娠12週)より前と、その後では、方法が変わります。
12週より前なら、子宮の中の赤ちゃんを、吸い出す、もしくは掻き出す、という方法です。
10から15万円くらいで、日帰りで行われます。
どうしても産めないのなら、12週までに決断したほうがいいです。

妊娠12週から21週の間は、お産と同じように、「陣痛」を起こして、「産み出す」という方法です。
35万円くらいかかり、3~4日の入院が必要となることもあります。
(12週以降の中絶では、健康保険組合から、「出産手当」というお金を、30万円程度受け取ることができます。金額にビビッて、怖くて病院へいけなくなった、ということがないように、付け足しておきます。)

中絶には、同意書が必要で、相手のサインも必要です。
もし、未成年なら、それぞれの両親の、サインも必要になります。
病院から、学校へ通報することはありません。

そして、一番、心配なのは、
中絶を受ける女の子の、ココロと、カラダが受ける影響です。
罪の意識を、一生、十字架のように背負っている女性も、たくさんいるのです。
恐怖感から、男性に触れることができなくなる女性もいるのです。
「あのときの子は、生まれていれば今年○才になったな」なんて、切なくなることもあるでしょう。
「彼に求められて、仕方なくでした」って?この痛みを負うのは、彼じゃない!あなたなの。

カラダが受ける影響としては、中絶がきっかけで、将来、妊娠できなくなることが有り得るのです。
妊娠中絶って、決して簡単なことではないんです。
今すぐは、妊娠したら、困るんだよね。だったら、妊娠しないためにどうしたらいいのか、どうしなくちゃいけないのか、真剣に勉強して。

自分のためだから。
今の自分と、未来の自分のためだから。
未来の愛するヒトと、その人との赤ちゃんを迎えるためだから。

お願いだから、真剣に考えて。自分の頭で考えて。

「友達はもうみんな経験してるから、自分も早く経験しなくちゃってあせってる」とか
「彼に求められたから、彼に嫌われたくないから」とか、
そんな理由で簡単に流されて踏み込むべき世界じゃない。
望まない妊娠がきっかけで、気まずくなって、別れたカップルが、世の中にどれほどいることか。

ちゃんと、自分を守る知識を身につけてから。
それからでも、遅くはないんじゃない?


それでは、もし、妊娠したかな?と思ったら、どうやって調べるのかな?
次は、その方法を紹介しますね。

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